こんにちは。工藤(@itllbedark)です。
皆さん、ヴィーガンって聞いたことありますか?
簡単に言うとベジタリアンの強いバージョンです。
ベジタリアンとは違って、お肉や魚だけではなく、卵や乳製品も食べないライフスタイルのことです。食だけではなく、革製品や動物実験を行った商品も可能な限り避けて生活します。
このライフスタイルはイギリスから始まり、今ではヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなど様々な先進諸国で話題になっています。
そして、オリンピックが近づいてきた今日の日本でも注目を集め、ヴィーガンを実践する人たちに対応するべく、企業や行政も少しずつ動き始めています。
ということで、この記事ではヴィーガンの大まかな知識と実際にヴィーガンを実践する方法についてまとめていこうと思います。
Table of Contents
ヴィーガンとは
ではまず、ヴィーガンについてザックリとまとめていきます。
もしも「ヴィーガンについて完璧に知ってる!」という方がいたらササッと流してください。
Youtube『ヴィーガン初心者の教科書』にて、わかりやすくまとめているので、動画の方がいい方はこちらをどうぞ。
ヴィーガン(vegan)の定義
まずはヴィーガンの定義についてです。
ヴィーガン発祥の地、イギリスのヴィーガン協会の定義を紹介します。
ヴィーガニズム
=動物を搾取することなく生きるべきであると言う主義
ヴィーガン
=ヴィーガニズムを実践するライフスタイル、また実践する人
硬い表現になっていますが、要は動物を利用したり苦しめたりしないようい生きている人をヴィーガンと呼びます。
もっと簡単に言うと、動物にも優しい人ですね。
ベジタリアンとの違い
次に、ヴィーガンとベジタリアンの違いについてです。
ヴィーガンとベジタリアンを混合してしまうことが多いです。
簡単に表すと、こうです。
ベジタリアンの中にも様々な種類があります。
・ラクトベジタリアン:乳製品以外の動物製品を避ける
・オボベジタリアン:卵以外の動物製品を避ける
・ラクトオボベジタリアン:乳製品、卵以外の動物製品を避ける
・ぺスクタリアン:魚介類以外の動物製品を避ける
そして、ベジタリアンの中で最も制限が多いのがヴィーガンです。
上記のベジタリアンの種類は、食事のみの特徴しか表していませんが、ヴィーガンとなると革製品や動物実験を行った商品、動物を利用した娯楽なども避ける方が多いです。
ヴィーガンの理由
次に、ヴィーガンを実践する理由についてです。
近年になり、ヴィーガンをが増えてきているのは大きく4つの理由があります。
①動物
お肉を食べるということは、家畜動物を殺すことだということは誰でも理解できることです。また、お肉だけでなく、牛乳や卵を生産するためにも牛や鶏に多くの苦痛を与えてしまっています。
「なぜ家畜動物を殺してもいいのか?」と、違和感を抱いてヴィーガンを始める人が多いです。
②環境
実は畜産業によって、様々な環境問題が生じています。
森林破壊、地球温暖化、水資源の枯渇、生物多様性の破壊、海洋汚染など、効率化を求めすぎた工場畜産の形は、環境に大きな負荷を与えています。
③飢餓
世界の飢餓人口が8億人も存在します。一方で、家畜動物に与えられている飼料の総量は40億人以上を養えるとも言われています。
それだけの穀物を消費して、先進諸国の人々が動物食品を食べているわけです。それを少しでもとめるために、自身の動物性食品の消費量を減らそうとする人たちがいます。
④健康
例えば、ハムやソーセージなどの加工肉を食するとガンのリスクが高まると言われています。
他にも、牛乳には牛に注入されたホルモン剤が含まれていたりと、健康的になるためにヴィーガンを始める人もいます。
以上のように、ヴィーガンと一言でいっても様々な理由があって実践している人がいます。
何を消費しないのか、何を食べないのか、は自然と人によって変わってきます。
ヴィーガンの歴史は実は、まだまだ始まったばかりです。
1944年11月1日
この日、イギリスヴィーガン協会が生まれて、ヴィーガンの歴史は始まりました。
なので11月1日は世界ヴィーガンデーと言って、イベントやフェスが世界中で開催されます。
紀元前から動物に関する議論が行われてきましたが、やっとのことで1847年にイギリスベジタリアン協会が創設されました。
そのベジタリアン協会に所属していた、木工技師のドナルド・ワトソンと仲間たちがヴィーガン協会を創設されました。
つまり、ヴィーガンが生まれてからまだ75年ほどの歴史です。
にも関わらず、すごい勢いで世界中に普及し、その流れが日本にも訪れようとしています。
ヴィーガン実践のハードル
ここまでで、ヴィーガンについては大体理解していただけたかと思います。
薄々感じている人もいるかもしれませんが、ヴィーガンを実践するとなると、今の日本では難しいところがいくつかあります。
ここからは、ヴィーガンを実践するに当たって生じるハードルについて書いていきます。
何食べるの?
まず1つ目は、最初にぶち当たり、最も高いハードル「食」についてです。
これまで当たり前のように動物性食品を使った食事をしてきていた僕たちは、それらが一気になくなると非常に戸惑います。
その証拠に、僕がヴィーガンだと話すと、最初の質問は決まってこれです。
「じゃあ何食べるの?」
これは当然の疑問です。
僕もヴィーガンを始めてから1ヶ月ほどは水炊きとおにぎりで生活していたほどです。
でも実は、ヴィーガンでも食べられるものはたくさんあるんですよね。
どんなものが作れるか知りたい方は、毎日レシピを投稿するインスタアカウント『V-COOK』を参考にしてみてください。
また、Youtubeでもヴィーガンの普段の食事を紹介しているので、そちらもご覧ください。
https://youtu.be/CwjEMii6g0w
どこで食べるの?
「何を食べるのか」の次は「どこで食べるか」の質問が多いです。
正直、ヴィーガンとして生活すると大変なのが、外食です。内食よりも、実は外食が大変です。
友人や同僚、家族と食事にいく時に、気軽にお店を選ぶことが難しくなってしまいます。
最近になって、東京や京都を中心にヴィーガンの飲食店が増えてきているので、少しずつ住みやすくはなってきています。
しかし、それでも東京・京都以外の地域では大きな課題となっています。
そんな時は、ヴィーガンやベジタリアン対応したお店を調べられるサービスを使ってみましょう。
実は、近くにヴィーガンレストランがあるかもしれません。
食べ物以外も
ヴィーガンは、食べ物だけの話ではありません。
上でも紹介した通り、毛皮製品などの衣類や、動物実験を行った化粧品や洗剤なども可能な限り避けて生活します。
想像してもらうとわかる通り、皮を使っていないベルトや靴、動物実験を行なっていない化粧品などを、近所のスーパーで簡単に買うことは難しいです。
今晩の買い物から始めてみる
ヴィーガンを実践するハードルは高い。
だからと言って「何もしない」よりも、それでも「できることをする」人を僕は応援したいと思います。
実は、「ヴィーガンをやってみること」は以外と簡単なことです。さっきと反対のことを言っているようですが、実際にやってみること自体は簡単なんです。
難しいことは、それを徹底的・継続的に行うことです。
たとえ毎日完璧にできないとしても、今晩の買い物から始められる社会貢献、それがヴィーガンです。
ここからは、実際に今日の買い物からできることを紹介していきます。
大豆ミート
ヴィーガンにとっては定番商品、大豆ミートです。
世界で注目されているお肉じゃない、新時代のお肉です。
オススメの大豆ミートを紹介している記事があるので、実際に購入して食べてみると世界が変わりますよ。
以上、今晩からできるヴィーガン実践でした。
これを参考に、一度やってみてください。
世界を少し平和にしよう
ここからは少し真面目なお話です。
現代社会は、環境問題、経済格差、戦争、飢餓など、抱えきれないほど多くの問題があります。
今、この瞬間も辛い思いをする人々や動物がいて、このままだと将来の世代が安心して暮らせる社会を残すことができるかわかりません。
僕たちに何ができるのでしょうか。
新たな経済システムを考えられるだけの知識も頭脳もない、多くの人を救えるだけのお金も権力もない、ただの一般市民の僕たちにできることは何でしょうか。
大きなことはできないかもしれません。
それでも、小さくても、できることがあると思っています。
今晩の買い物を、誰かを思って、少しだけ変えてみることはできるのではないかと思います。
そして、少しだけ世界を平和にしましょう。
最後に
僕、工藤柊(@itllbedark)は、誰もがヴィーガンを実践できる社会を目指して活動しています。
そのために、2018年に大学を休学して、日本ヴィーガンコミュニティというNPO法人を設立しました。
上で紹介したヴィーガンを実践するハードルを、メンバーと共に解消します。
今行なっていることは『V-COOK』というヴィーガンレシピ投稿サイトや、『ひつじの。』というヴィーガンの人にフォーカスしたウェブメディアです。
ヴィーガンを実践しやすい環境を作ることで、ヴィーガンを実践する人が増える。そして、更にヴィーガンを実践しやすい環境が増えていくという好循環を起こしたいと考えています。
現在、共に活動するメンバー、活動に寄付で応援してくれるサポーターを募集しています。
「ヴィーガンをやってみたい」と思った人へ“Hello Vegan!”と笑顔で迎え入れられる環境を創るために、みんなで頑張っていきましょう!
この記事を読んでくださった、ヴィーガンに少しは興味を持ってくださっている方は、まずは紹介したヴィーガンの商品を購入してみたり、動物性商品の消費を少なくしてみるところから始めてみてください。
完全でなくとも、継続的に行うことが大切です。
何か困ったことがあったら、ツイッターやお問い合わせにてご連絡ください。
では!