ヴィーガン寿司事業のピボットに伴い、2022年に策定した”ブイクック・カルチャー”を、3年ぶりにアップデートしました。

- カルチャー追加:[Go Open]→[One Team]
- カルチャー全体構成:[好き嫌い][背景]を追加
の2点をアップデートし、より現状の事業に合ったカルチャーになりました。

(詳細は採用情報ページをご覧ください)
Table of Contents
📝ブイクック・カルチャーとは
ブイクックでは、カルチャーを「根底にある価値観」「好き/嫌いなどの人間性のため、基本的に変化しない部分」と定義しています。
特に、新メンバーを採用させていただく際の「入社後のギャップを極限まで無くす」を目的として使用しています。
カルチャーはブイクックの働き方や思想そのものです。
カルチャーにフィットする人がブイクックに入れば、楽しく働くことができます。
一方で、カルチャーフィットしていない人にとっては面白くなく不満だらけの時間になり、誰も幸せにならない結果となってしまうと考えています。
このような入社後のギャップを極限まで無くすために、カルチャーを言語化し、社内外に発信しています。
♻️アップデート内容
1. カルチャー追加:[Go Open]→[One Team]

[Go Open]から[One Team]へとカルチャーを変更しました。
これまでの[Go Open]では、「思ったことは何でも伝えることが是」という手段にフォーカスしたメッセージとして伝わってしまっていました。
しかし、本来の目的は「チームで協力して成果を上げること」です。
そのために必要な「相手を理解するのが楽しい」「仲間をサポートしたい」という要素も包含できるよう、抽象度を1つあげた[One Team]というカルチャーが誕生しました。
(ヒロアカファンとしては[Plus Ultra]の横に、[One For All]が並んでたら胸熱やん…と考えていましたが、一見での伝わりやすさの観点から自ら却下しました。悔しい…)
飲食事業の基本単位は「店舗チーム」です。
スーパープレイヤーが一人いても、一人でお店を回すことなどできません。店長/副店長、各リーダー、キッチンスタッフ、ホールスタッフなど、チームで協力してはじめてお客様に価値を提供できます。
チームの協力が事業成長につながり、Mission達成につながります。
(詳細は採用情報ページをご覧ください)
2. カルチャー全体構成:[好き嫌い][背景]を追加

[One Team]の追加に加え、カルチャー全体の構成を3点ほどアップデートしました。
- 日本語サブタイトルを削除
- 表現を[努力/意識]から[好き嫌い/性格]に変更
- Mission達成になぜ大切か?の背景を記載
表現を[努力/意識]から[好き嫌い/性格]に変更
特に大きな変化は、カルチャーの説明表現を[努力/意識]から[好き嫌い/性格]へと変更したことです。
これまでは「理解し合う努力を惜しまない」「面白がる気持ちを大切にする」など、努力や意識のような表現になっていました。それでは、入社前に「頑張ります」「意識します」と話していても、働いてみるとミスマッチとなってしまいます。
カルチャーとは「努力するべき行動」ではなく、「好き嫌い」です。
この点を明記・明言せずに、各メンバーの頑張りに甘えてしまっていたことを猛省し、入社前にカルチャーフィットしているかが相互にハッキリ分かるために改善しました。
Mission達成になぜ大切か?の背景を記載
また、「Mission達成になぜこのカルチャーが重要なのか?」の背景まで記載しました。
逆にこれまでは明記されておらず、最も重要であるはずのカルチャーが形骸化しそうになっていました。Mission達成を目的にカルチャーがあるはずなのに、カルチャーを体現すること自体が目的化しているシーンも多々ありました。
これもまた、背景共有を怠った経営の責任です。
この反省から、「業界背景やMission達成を目的に、なぜこのカルチャーが大切なのか?」の説明を明記しました。
(詳細は採用情報ページをご覧ください)
💥背景:なぜアップデートしたか
なぜ2022年から3年間使ってきたカルチャーを変更する必要があったか?
一言でまとめれば「カルチャーが機能しなくなったから」と言えます。
カルチャーは、ブイクックの組織を構成するメンバーの根底にあるものであり、この組織が、一人ひとりのメンバーが事業を成長を実現させます。そして、その先にMissionの達成があります。

「カルチャーが機能している」というのは、「事業成長を実現する組織の根幹を支えている」ということです。
つまり、組織の目的である”事業”の内容、フェーズに変更があれば、同時に組織やカルチャーを見直していく必要があると考えています。
2024年から2025年にかけて、事業に2つの大きな変化がありました。
- 事業ピボット:EC事業→飲食事業
- フェーズ進捗:PMF達成→スケール段階

これらの変化に伴い、組織をアップデートするために、その根幹であるカルチャーもアップデートすることに決定しました。
1. 事業ピボット:EC事業→飲食事業
それまで、ヴィーガン商品専門EC「ブイクックスーパー」、ヴィーガン冷凍弁当のサブスク「ブイクックデリ」など、EC領域で事業運営してきました。
2024年6月から、ヴィーガン寿司専門店「Vegan Sushi Tokyo」を渋谷に開店し、既存事業を少しずつクローズしていきました。
飲食事業にピボットして最も大きく変化したのは、個人プレー主義から「チームプレー主義」になった点です。

繰り返しになりますが、飲食事業の基本単位は「現場のチーム」です。1人のスーパープレイヤーがいても事業は成立しません。
しかし、飲食事業以前(2020-2024年)に積み重ねられてきた、個人プレー主義のカルチャーや制度が、事業の実態と合わず組織エラーが発生することも多々ありました。
これらは会社として、経営として「重要なのはチームプレーである」と指し示すことができていなかったことが原因です。事業が成長する反面、反省することも多い期間でもありました。

その反省から、お客様に喜んでいただくために、そして事業活動で”Hello Vegan!”な社会をつくるために、チームで協力することを再確認するために、[One Team]というカルチャーを追加しました。
チームなくして飲食店は運営できません。僕も含め、スタッフ全員が仲間と向き合い、「自分が良いチームをつくっていく」という視座で関わっていただきたいです。(ありがたいことに、既にそういう人ばかりで感謝)
2. フェーズ進捗:PMF達成→スケール段階
また、事業フェーズも1年かけて進めることができました。
開店から半年でPMF(プロダクト・マーケット・フィット)を遂げ、次はスケールフェーズへと進んでいます。
この点でも、これまで「PMFさせて黒字化をなんとしてでも達成させる」という事業開発に必死になってやっていましたが、「PMFした事業を、持続的に運営する」という事業運営の重要性が増しています。

そのため、組織としても「個人プレーで無理矢理にでも事業をPMFさせる」という働き方よりも、「チームプレーで事業を健全運営する」という段階にきています。
事業をサステナブルに運営していくためには、「無理して頑張る」「意識して徹底する」という短距離マッチョなカルチャー観では、厳しいと感じることが多くなってきました。(僕も歳を取ったからかもしれない)
それよりも、「好きだからやっちゃう」「自然とそうなっちゃう」というような、自然でライフワーク的なカルチャー観が、長く走れるチームには必要だろうと考えるようになりました。
そのため、カルチャーの構成も「〜が好き」「〜が楽しい」などの表現へとアップデートしました。
さいごに
ブイクックはまだまだ若く小さな企業です。
そのため、事業や組織を常にアップデートして前に進んでいくため、変化は前提です。
ただし、2020年の創業以来「誰もがヴィーガンを選択できる”Hello Vegan!”な社会をつくる」というMissionは変わりません。
これからもMission達成のために、事業をより成長させること、そしてそのために組織も変化しながら前に進んでいきます。
ヴィーガン業界の最前線で、共に働く仲間を常に募集しています。ぜひ少しでも興味を持ってくださった方はご連絡ください!