工藤です!本日も書いていきます!
今年(2022年)2月に正式リリースしたブイクックモールは「ヴィーガン商品のインフラを構築する」ことを目指しています。
今日は、ヴィーガン商品のインフラを構築するために乗り越えるべき3つの壁について、書いていきたいと思います。
どちらかというと、今のメンバーに読んでほしくて書く文章ですが、ぜひブイクックに興味がある人や好きでいてくれる人にも読んでいただけると、これからブイクックがどうなっていくのかイメージできるはずです。
Table of Contents
ヴィーガン生活課題マップ
まずはじめに、株式会社ブイクックは、ヴィーガン生活の課題を全て解決し、「誰もがヴィーガンを選択できる社会をつくる」ために、事業活動を行っています。
僕自身も、高校3年生からヴィーガン生活を続ける中で、様々なシーンで、様々な課題にぶち当たることになります。
例えば、自炊シーンだけでも「どんな料理が作れるかわからない」「ヴィーガンレシピに書いている食材が近くのスーパーで売ってない」「簡単に作れる食品は他商品よりも高い」という課題が存在します。
ブイクックでは、上記のような溢れんばかりの課題を、縦軸をシーン・横軸を課題ステップに分類した「ヴィーガン生活課題マップ」を簡易的に作っています。
課題ステップは、ヴィーガン生活の課題を解決していく順番として考えています。買い物シーンの例を書くとこんな感じ。
- 情報|何が、どこで売っているかわからない。
- アクセス|いつもの場所で売っていない。
- 料金|他の商品よりも高くて買いにくい。
日本だと、まだまだ「①情報」の段階で、どんなヴィーガン商品があるのか、どこで買えるのかを知らずに困っている状態だと考えています。
一方、他先進国では、近くのスーパーにヴィーガンコーナーがあり「②アクセス」は解決されつつありますが、まだまだ他商品よりも価格は高く「③料金」が課題となっています。
「情報」課題から、「買い物」シーンへ
僕たちは、これまで課題ステップ①情報に取り組むため、ヴィーガンレシピを集約・蓄積するブイクックや、日本中のヴィーガン商品が集約・販売されるブイクックモールを運営してきました。
イメージでいうと、一番上の行(情報課題)に取り組んできました。
そのため、複数プロダクトの立ち上げからPMF、グロースまでを実現するための組織設計を行ってきました。
これによって、各メンバーの見られる視野が広がったり、各プロダクトでの学習できたりと、やってみてよかったのですが、デメリットとしてリソースの分散による各プロダクトの成長速度が落ちる(当たり前すぎますが)という問題が発生しました。
まとめると、各メンバーの成長速度は高まるが、各事業の成長速度は落ちるということだと思います。
そのため、まずは1プロダクトをしっかりPMFさせ、会社に持続性をもたらすの柱になるまでグロースさせることを優先することを決定しました。(本当は各メンバーの成長速度を上げるべきと考えつつも…!)
課題マップで表現すると、こういうイメージです。
つまり、まずは「ブイクックモール」で買い物シーンの情報・アクセス・料金の課題を解決したのち、自炊、外食などの他シーンへ展開する、という順番で取り組んでいく予定です。
楽天市場から他事業を作ったり、ケチャップからKAGOME商品群が生まれたりしているイメージです。
そのため、まずはブイクックモールで「ヴィーガン商品のインフラを構築する」ことを目指します。
「ヴィーガン商品のインフラを構築する」ための3つの壁
では、どうすれば「ヴィーガン商品のインフラを構築する」ことができるのかについて、現状の考えを書いていきます。
そもそも、インフラとは以下のように定義されています。
インフラ 【infrastructure】
インフラとは、社会や経済、あるいは国民生活が拠って立つ基盤となる、必要不可欠な施設やサービス、機関、制度、仕組みなどのこと。
(インフラ 【infrastructure】 インフラストラクチャ)
これを元に、ヴィーガン商品のインフラとはつまり、「ヴィーガン生活における買い物の際に、必要不可欠なサービス/システム」と言えます。
この「必要不可欠なサービス/システム」を構築することがブイクック社の一つめのミッションであり、そのために乗り越えるべき3つの壁が存在します。
お気づきかもしれませんが、3つの壁とは、ヴィーガン生活課題マップの「情報」「アクセス」「料金」のことを指しています。それぞれの壁について、どのような課題があるか、どのように乗り越えるのかを詳細めに書いていきます。
①情報の壁(知る)
まず最初は情報の壁。「知らない」と「知っている」の差を埋める必要があります。
具体的には、ヴィーガン生活を始めたばかりだと、そもそもどんな商品があるか分からず、むしろどんな商品もないと考えてしまいがちです。そのため、「こんな商品がアルヨ!」「ここで買えるヨ!」という情報提供が価値となります。
ブイクックモールは、全国のヴィーガン事業者が出店するマーケットプレイスのため、ヴィーガン基準さえ満たしていれば、在庫の制限がなくヴィーガン商品情報を集約することが可能です。
現時点(2022年6月)で、既に1,000以上のヴィーガン食品が販売されており、今後さらに食品が増え、コスメ・ファッションなどのジャンルに拡大することで「全てのヴィーガン商品が集約・販売される場所」となります。
また、集約された情報をいかに見つけやすくするかも重要な観点です。検索機能の強化、特集記事による分類、おすすめ商品診断ツールの導入など、様々な方法で「欲しいヴィーガン商品が見つかる場所」を実現させます。
②アクセス(買える)
次の壁がアクセス、つまりは「身近に購入できること」が壁になります。
これは、ただ近くのスーパーで売っていることだけの話ではなく、いつも使っているECサービスで購入できるということも含まれます。要は「いかに日常生活に馴染んでいるか=日常を変化させずに買えるか」が重要です。
そのために取り組むことは二つです。
- 「いつもの場所」になること
- 「いつもの場所」で売ること
1つめの「いつもの場所」になることは、ブイクックモールが日常的に商品を購入する場所になることを指します。これに関しては、より便利にするためのUX改善、頻繁に使いたくなるキャンペーンやイベントなどのきっかけづくりを行なっていきます。
昨年(2021年)から開催してきた、ブイクックスーパーもそのうちの1つです。
2つめの「いつもの場」で売ることは、まだまだ検証の余地がありまくりですが、例えばいつものヴィーガン飲食店で買える、いつも使ってるECで買える、いつものスーパーで買える、などに取り組むことになると考えています。
この二つを達成することで、「ヴィーガン商品を気軽に買える場所」を実現させます。
③料金
最後の壁が料金です。ヴィーガン商品はまだまだ生産量が少なく、他の商品と比較するとボリュームディスカウントが効かずに高くなってしまっています。当然、需要が増えれば生産量が増え、固定費率が減るためどんどん安価になっていきます。
ただし、生産量が他商品に追いつくことは、ヴィーガン市場拡大(=ヴィーガン/フレキシタリアン人口増加)を10年単位の話であり、より早く「安価に提供できるシステム」を構築することを僕たちは目指しています。
価格を下げる方法は様々あります。
一番分かりやすいのは、amazonのように配送システムに投資による送料削減。この方法の簡易版として、先日BOX企画を実施し、5ブランドのケーキが入ったスイーツBOXの場合だと配送4回分(4000-5000円分)を削減していることになります。
他にも、コストコのような大量購入した商品をほぼ原価で販売し会費で利益を上げるモデルや、カウシェや中国のpinduoduoのようなシェア買いによるボリュームディスカウントなど、いくつかの方法をリサーチしながら検証し、最も事業者・購入者・運営にとってベストなものを長期的に選択していきます。
ヴィーガン商品のインフラを構築した先へ
上記の情報・アクセス・料金の3つの壁を超え、ヴィーガン商品のインフラを構築できたら、ヴィーガン生活は劇的によくなります。より便利に、よりオトクに、より楽しくなります。(最高)
そうなれば、ヴィーガン食を取り入れる人はさらに増え、生産量が高まり単価は下がり、さらに取り入れる人が増える正のループが回り始めます。
ブイクックモールは、そのループが回り始めるきっかけになり、そのループの基盤として10年100年先もヴィーガン生活を支えていくことを目指していきます!
自分の思考を整理するような内容でしたが、最後まで読んでくださった方には感謝です。既存メンバーはこれからも一緒に頑張っていきましょう!興味を持って読んでくださった方は、ブイクック社は現強くて優しい仲間を大募集中なので、ぜひ気軽にご連絡ください。
それでは!
社会を前進させる、強くて優しい仲間募集中です!