最近、仕事が楽しくなってきた話。個人と会社の同一視からの脱却。

kudoshu_vcook(X / Instagram

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こんにちは。工藤柊(@kudoshu_vcook)です。

タイトル通り、ここ半年くらいで仕事が楽しくなってきました。
ちょうど昨日に、夕葉さん(@sayYESYY)と散歩しながら「なんで楽しくなってきたんだろう?」と振り返っていて、少しまとまったのでここに記録しておきます。

・なかなか仕事で成果を出せず「ダメだ自分は…」と落ち込みがち
・遥か先の目標に対して、やってることが小さくて力不足を感じがち

みたいな人に、役に立てるのではないかと思い、「どのように楽しくなったか」「楽しいと何が良いか」を書いていきたいと思います。

「工藤柊=ブイクック」と同一視していた

普段はブイクックというヴィーガンスタートアップでCEOをしているのですが、半年ほど前まで自分と事業を同一視していました。

その結果として、会社や事業がうまくいかないと「自分はなんて雑魚いんだ…。もっと頑張らないと」と、ある種の強迫観念のようなものがありました。

具体的な話は挙げるとキリがないですが…

・「誰もがヴィーガンを選択できる社会」をミッションに掲げているのに、まだまだ1%も実現できていない。なんて自分は力不足なんだ…。もっと頑張らないとダメだ。(1年ほど前)
・このままの売上ではNPO運営が継続できない。NPOが終わってしまったら、自分がやってきたことが全て無駄になってしまう。そんな自分に生きている意味があるのか?(NPO時代の3年ほど前)

などなど、これだけ書くと超ネガティブに見えますが、こういった「自分がやらなければという使命感」、言い換えると「もっと頑張らなければならないという強迫観念」で4年ほど走ってきました。

「工藤柊 ⊃ ブイクック」と、自分の人生を主軸に考えるように。

そんな「工藤柊 = ブイクック」状態から「工藤柊 ⊃ ブイクック」状態に、半年ほどかけてシフトさせてきました。

つまり、「自分の人生が前提にあり、その中に会社/事業がある」というスタンスに切り替えました。

こう書くと当たり前ですが、自分の中では大きな変化でした。主にこの変化によって、この3ヶ月ほどは精神状態がめちゃめちゃヘルシーになりました。

「工藤柊 ⊃ ブイクック」には、大きく3つのきっかけがあったので、簡単に紹介しておきます。

①ワークショップで同一視に気付く

スライドのスクショ(かっこいい)

昨年11月に、「個人目標と会社目標をすり合わせて、納得度高く働こうゼ!」みたいなワークショップをhal社に実施してもらったことがありました。

その際、個人目標として出てくるものが「ブイクックのユーザー数が〜」「会社の成長が〜」みたいな会社軸のものばかりで、個人と会社を同一視していることに気がつきました。

ワークショップ終わった後の感想

②同一視するリスクを知る

同時期に、Twitterでよく見かけた「メンタルヘルスは事業持続性に関わるCEOの重要スキル」という記事を読み、「自分と会社を同一視するのはリスク」と知りました。(気づいたという方が正しいかも)

当時の僕に刺さった部分をピックアップすると…

・創業者は、自分の価値を会社の業績と結びつけてしまいやすい。
(中略)
・経験の浅い創業者は、やるべきことが無限にあり、常に遅れをとっているような感覚に直面し、自分自身をケアするための時間とエネルギーを確保することの重要性を軽視しがちである。

『The Startup Founder Wellbeing Report』

という問題があり、対策として以下のようなことが書かれていました。

会社と自分を同一化しない。「人生から会社を除いたら何が残るか」と問いかけてみよう。

面白かったのでぜひ読んでみてください。

③100歳までにやりたいこと書いてみる

ということで、早速「人生から会社を除いたら何が残るか?」を考えるために、「2100年までにやりたいこと。ブイクックで事業活動をするとは何か」とドキュメントに書き出していきました。

1999年生まれなので、ワンチャン2100年まで生きれるかもしれない。
まずは幸せな人生にするのが大切だなーと思った
書いてみると、意外といっぱいあった
逆にしたくないこと出すの大切だった

特にこの3ステップ目の「100歳までにやりたいこと出す」というのは、個人と会社を切り離すことを、大きく助けてくれたのでおすすめします…!

当時の僕も納得したっぽい。

公開して問題ありそうなところはなかったので、ドキュメント自体も共有しておきます。(参考にできるところあればぜひ…!)

2100年までにやりたいこと。ブイクックで事業活動をするとは何か。

モノを作ること、表現することって、本来めちゃめちゃ楽しいこと

ここまで書いてきたようなステップで、「工藤柊(個人)」と「ブイクック(会社)」を切り離すことに成功し、あくまで自分の人生があり、その中で実現したいことのために起業していると考えられるようになりました。

そうしたら「あれ、めっちゃ楽しいぞ???」と気づいてきました。
というよりも、起業当初の「このプロダクトを世に出すの楽しみだ…!」という気持ちを思い出した、という方が正確かもしれないです。

それもそのはず。
自分のアイデアを試行錯誤しながら形にすること。それを世の中に出して多くの人に使ってもらうこと。それを通じて誰かに喜んでもらうこと。これって本来すごく人間的でめちゃめちゃ楽しいことなんだと思います。

そんな純粋な感情を、「早く目標達成しなければ」「こんな程度じゃダメだ」という気持ちで押しつぶしてしまっていたのかと気付かされました(ゴメンネ…)

ムハマド・ユヌス氏も「ソーシャルビジネスの7原則」の中でも以下のような言葉があるのも思い出しました。(だからあったのか…!)

7. do it with joy(楽しみながら)

ユヌス・ソーシャル・ビジネスの7原則

最後に

最後まで読んでくださってありがとうございました!少しでも役に立てれば嬉しいです。!

ヴィーガン業界に関しては、どんどん成長していますが、今後10年20年をかけた、長期戦になります。
だからこそ、完走しきれるように、プロセスを楽しみながら頑張っていきたいと思います💪

それでは!


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✏️ 書いている人

工藤 柊 / Kudo Shu

1999年2月28日大阪生まれ。高校3年生で環境問題・動物倫理からヴィーガン生活を開始。神戸大学国際人間科学部環境共生学科に入学後、学食へヴィーガンメニュー導入、ヴィーガンカフェThallo店長など活動。学生起業しNPO法人設立後、事業拡大のため2020年4月に株式会社ブイクックを創業。夢は世界平和。趣味は恋バナと漫画・アニメ。

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