久しぶりの投稿となりました。
ご無沙汰しております、GWを満喫した工藤(@itllbedark)です。
今月(2018年5月)でVeganになって一年半が経ったそうです。早いものです。
ぺちゃんこになった猫を見たことをきっかけ(ぺちゃんこになった猫)に、色々な事実を知ってVeganになった工藤ですが、それから一年半の間ずっと持っていた違和感を共有したいと思います。
-Vegan-
動物を搾取することを避け、肉・魚・卵・乳製品などの動物由来の食品や、動物を利用した製品(皮革製品など)の購入や使用を避ける人。
その違和感は、「Go Vegan!」と言ってもいいのか?というものです。
英語が弱いので、正しい訳はわかりませんが、「ヴィーガンになろう!」もしくは「ヴィーガンになれ!」という、主旨の発言のことです。
たった一年半のことですが、多くの人と関わり色々な経験をして、出した答えは
「Go Vegan!」と言わない
ということです。
Table of Contents
Go Vegan!と言っていた
Veganになった直後は、畜産業の悲惨さを伝え、自分たちの生活は多くの犠牲の上に成立しているものだと、“知るきっかけを作らないといけない”とい思っていました。
今でも、事実を知ることは、多くの問題を解決する上で重要なことだと思っています。
が、伝え方の問題ですね。
牛も豚も殺されるために生まれたわけじゃないし
牛乳は子牛のためにあって、はちみつは蜂の子のためにあって、
今までどれだけの犠牲の上に生きてきたんかと思ったら震え上がる#vegan #ビーガン #二日目— 工藤しゅうくりいむ (@itllbedark) 2016年11月10日
Veganになって二日目の発言です。Twitterは昔の発言見れるから便利ですね笑
こんな風に、苦しめられている動物たちのことを主張し、皆がVeganというライフスタイルへ変更しなければいけない、早く変化しよう!という「Go Vegan!」の主旨のメッセージを伝えようとしていました。
それまでの17年間、何も知らずに多くの家畜動物を犠牲にしてきたことへの罪悪感と、事実を知った自分がもっと多くの人へ伝えなければならないという使命感に駆り立てられていました。
きっと多くのVegetarianやVeganの人とこの思いを共有していると思っています。
そんな思いで、動物が酷い扱いを受けている画像をたまにツイートしていましたが、
「なんか怖かったからミュートしてたわ」
という、友人の発言を受けてハッとしました。
知ってもらうという目的を持ってそのような投稿をしたところで、見ることをしない人が大半であるという現実を無視した、非効率な手段だったということに気が付きました。
それからはそのような発言や画像の投稿はほとんどすることがなくなりました。
(たまにしてるかもしれませんが笑)
Veganを実践するにはデメリットが多い
そして、発信する手段を変えて、Veganになることを勧めていました。
その結果、大学に入ってから5人の人がVeganになってくれました。
しかし、その全員が今はVeganを継続出来ず、やめてしまいました。
(Vegetarianになった人や、心がけるようにしている人もいます)
その原因はその人たちにあるのではなく、Veganとして生きるには難しい環境にあります。
goveganの謳い文句が多いけど
日本はまずveganになった人にとって、住みやすい社会にしていくべきや
せっかく勇気もって変わっても、皆にナニソレ扱いされたり、外食も安く出来へんなら悲しいことやわ
俺は全然行けるけど— 工藤しゅうくりいむ (@itllbedark) 2017年4月7日
最初は、心優しい友人がVeganを実践することを嬉しく思っていました。
しかし、人間関係が希薄になってしまう、甘いものが食べられずストレスが溜まるなど、多くの不満が溜まって行きます。
時には涙を流す人もいました。
「自分は何がしたかったんだ?この人を不幸にしたかったのか?」
と、涙する友人の前で、自分のことを強く責めました。
事実を伝えた友人が変化してくれた、と喜んでいた自分を殴ってやりたくなりました。
心優しい友人に涙を流して欲しかった訳ではなかったし、彼らの生活を苦しめたかった訳でもなかったんです。
するべきことは環境づくり
もちろん、事実を発信し全員がそれを知った上で、肉や卵や牛乳を食べるか(また革製品や動物実験を用いた商品など)を選択することはとてつもなく重要です。
しかし、今は食べないという選択が難しすぎる。
何かを選択して得られるメリットよりも、デメリットの方が多ければ選択しないのは自然なことです。
そんな状況でも、VeganやVegetarianを選択する人のことを尊敬しています。
しかしながら、今の日本で継続することが難しいこともまた事実です。
オーストラリアに留学へ行った時にVeganになった友人が話していたことを思い出します。
オーストラリアではVeganとして生活する上で、飲食店に行けば対応メニューがあり、多くの人がVeganへの理解がある為、苦労が少ないそう。
それならば、工藤がするべきことは“Veganを実践する人が笑顔で暮らせるような環境づくり”だと、確信しました。
結果的に、環境にも動物にも、人にも優しい暮らしを実践することが簡単になれば、「Veganやってみよー」という人も多く、どんどん増えるようになると考えています。
「Go Vegan!」ではなく、「Hello Vegan!」と言えるような、誰でも迎え入れられる社会を創ることに力を入れていきます。
最後に
という風に考えているこの頃です。
これまでに「Veganになるべきだ!」と伝え、実践しようとして辛い思いをした人にこの場を借りて謝りたいです。
ごめんなさい。
まずは、Veganになっても辛い思いをしない、笑顔で暮らせるような社会を実現したいと思っています。
そんな社会になったら、また考え直して見て欲しいなぁ。
こんな工藤ですが、これからもよろしくお願い致します。